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スポーツタイプの高級外車を乗り回し、エロいおねーちゃんを連れて歩き、まるでTシャツを変えるように女を変え作風も変え、情熱大陸系のTV番組でイっちゃった目をしながら「…アートとは恐らくオレにとっての空気?かな。」ってな感じにキテる感じのアーチストに憧れています。とりあえずは、何をすればいいんでしょうか?
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金城武主演のあまり面白くはなさそうな映画の印象が強くて、伊坂幸太郎の原作とはいえ、どうなんだろうなんて思いながら読んだ。


おもしろかった。同一の主人公が通しで出てくる短編集というのは、ありそうで意外に少ない。これまで読んだ伊坂幸太郎の中でも一番まとまっていて好きかもしれないと思った。あとがきに書かれている<異化>を貫き通した所がこの作品の一番の面白さだと思う。


作中に、映画『ベルリン天使の詩』の事が少し引用されているが、この小説はこの映画へのオマージュなのかもしれないなんて思った。設定というか雰囲気がとても似ているから。
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人気の伊坂幸太郎の一作目。おもしろかった。三日とかからず読み終わってしまった。


しゃべるカカシ。普通じゃないミステリ小説。変キャラのオンパレード。シュールな場面とリアルな場面が淡々と展開。先が気になってしょうがなくなる計算高い構成。読みやすい文章。著者の歪んだ性癖。


個人的には二作目の『ラッシュライフ』の方が、スタイリッシュにまとまっていて好きなんだけど、デビュー作でこの完成度ってのはスゴいと思う。
あさっての日蝕にあわせてという訳ではないけれど、前から気になっていた本なので読んでみた。


平野啓一郎。1998年芥川賞作品。当時の最年少で受賞。


その当時、難解そうな文体を新聞の記事で目にして、ものすごく惹かれたことを憶えている。その時は難しいと数行で諦めた文章が、今はなんとか普通に読めるようになった。やっぱり難しくはあったけど。


日蝕。錬金術。異端の宗教。魔女狩り。太宰や漱石などの昔の作家の文章っぽい。
奈良美智。ドイツから日本に帰国する頃に書かれた、日記とかメモとか落書きとかを詩集っぽくお洒落な装丁でまとめた本。


奈良美智ファンのカフェ系女子をターゲットに出された本だろうとは思ったんだけど、このヒトの場合、本人の言葉で書かれた本が他になさげなので、読んでみた。


読んでみたら、意外に面白い。というか良かった。前向きでアツい文章にヤル気をもらえるというか。ちょっとテンション上がる。


このヒトが女子に人気の理由がなんとなくわかる。びっくりするぐらい作為的なところがない。偉ぶらない。ストイック。不器用。けっこう恥ずかしい文章も曝け出す。ロック。もしかしたら、世間が求めているアーティスト像ズバリなのかもしれない。そりゃ地下鉄に落書きもする。


全然関係ないけど。ふと、奈良美智と村上春樹のファン層ってかぶってる気がした。年齢とかファッションとかしゃべり方とかが。
中原昌也。破天荒な内容。というか内容すらない。


ヘアスタイリスティックスというバンド(バンドなのか?)をやっていて文学をはじめたという所とか文章の無茶さとか、なんか町田康に似ている感じがするのでだぶらせて考えてしまいがちだが、中身はかなり違う。とても性的で暴力的。ギリギリのライン。ここまでやるのは潔い。パンクもしくはアート。


詩に近いといえば近いのかもしれない。エンターテイメントとしては充分成立していると思う。嫌いじゃない。好きでもないけど。でも中原中也よりは好き。
真木よう子のオッパイみたさに借りた『ベロニカは死ぬ事にした』という映画の原作者、パウロ・コエーリョの出世作。アルケミストは錬金術師という意味。


若干、童話的要素と、自己啓発本的要素があるけれども、まあ許せる範囲の小説。映画の『ベロニカは死ぬ事にした』はけっこう難解だったのに、この小説はかなりシンプルな話だった。ベストセラーというのはこういった平均的で差し障りのない簡単な話が多い気がする。アタリマエか。


あとスペインが舞台というのも世界で売れた要因だろうと思う。ヘミングウェイ効果。


常に宝物を求め続けない限り、宝物は絶対に手に入れる事ができない。誰もが失敗を恐れ宝物を探す事を途中で諦めてしまっている。
ゴッホやレンブラントなどの名画になりきる写真で有名な森村泰昌の自伝。変態ぽいカバーなので読む場所を考える必要があったが、含みや深みがある文章でなかなか面白かった(文章を書く仕事を志したこともあるらしい)。


どういういきさつで売れたかというのがとても淡々と描写してあってリアル。松下電機を三日で辞め。非常勤講師生活をしながらグループ展を続ける中、ゴッホに扮したセルフポートレートがちょっとだけ注目を浴び、ベニスビエンナーレに運良く参加でき、アメリカのアート雑誌の日本の若手アーティスト特集の表紙に偶然使われ。そしてちょうどバブルが始まった。から。


みたいに謙遜して書いてはいるが、やっぱりちゃんとアートの歴史を知っているし、売れなくても「一生懸命はやり続けた」というところ。とても重要だろうと思った。


…ただ、ちょっと女装趣味?
マーク・ロスコの画集をしっかり読んでみた。ロスコの生い立ち、歴史など。


学生の頃。この人の絵と初めて対面し、ショックを受けた。
その頃に、その頃の僕なりに漠然と(勘で)考えたロスコのコンセプトがあり、読んでみたら実は意外に正解に近くて、正直驚いた。空間の重視。観る人間と絵の関係性以外の除外。


マーカス・ロスコビッチ。自殺。いろいろ知らなかった情報も知れた。画集もしっかり読んでみるものだ。
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アートディレクター(と呼ばれる職業の中での底辺)
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