忍者ブログ
スポーツタイプの高級外車を乗り回し、エロいおねーちゃんを連れて歩き、まるでTシャツを変えるように女を変え作風も変え、情熱大陸系のTV番組でイっちゃった目をしながら「…アートとは恐らくオレにとっての空気?かな。」ってな感じにキテる感じのアーチストに憧れています。とりあえずは、何をすればいいんでしょうか?
[1]  [2]  [3]  [4]  [5]  [6]  [7]  [8]  [9]  [10
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

20万円もするヴィトンのバッグが売れるのは『ヴィトンのバッグを所有する人になれる』という付加価値があるから。すでにヴィトンがそういったブランド力の構築に成功しているからだと思う。それを手に入れるためなら原価や機能を超えた金を支払っても惜しくないと思わせることに成功している。同じようなデザインのジャスコで5000円のバッグでは手に入れられない価値。バッグとしての機能だけでいえば百円のエコバッグでも問題はない。


アートにも似たような部分があって、裏原宿で話題のニューブランドと同じく、テレビや雑誌に取り上げられるとか賞をとるとかビエンナーレに招待されるとかしてブランディングされる。そうやってブランド力が高まることで、ユニクロでなら1980円で売ってるような普通のYシャツが19800円でもバンバン売れるようになる。奈良美智がブランド名で作品がバッグや財布だと考えるとわかりやすい。違うのは、転売すればさらに儲かる株式のような要素があるという事。もとから芸術という高尚(一般的には)な分野であるという事。


ちなみに僕はヴィトンのバッグに興味がないので、あんなものに20万円も出す人の気がしれない。それだけあればそこそこ良いノートパソコンが買えお釣りでキャバクラにも行ける。あ。これもアートに興味がない人からすれば同じか。

PR
所有できる物でなければいけない。
半永久的に保存できる物でなければいけない。
複製が容易でない物でなければいけない。
なぜなら、価値が上がった時にもう一度売る必要があるから。
そこに属さないアート作品は、制作や提示の段階ですでにギャランティーが発生している作品。もしくはアーティストのブランド価値を高めるためだけの作品。
さらにそこにも属さない作品はただの趣味でアート作品とは呼べない。


という考えは、若い(別に若くなくてもいいけど)アーティスト志望の人からすれば、ムキになって反論したくなるものかもしれない。だけどギャラリストや美術コレクターからすれば、何をいまさら言ってるの?レベルに当然の事なのかもしれない。あくまでも、現状のアート業界においては。


で、そのちょい古い仕組みを壊した上で成功するアーティストこそがアーティストだと僕は考えるんだけどどうだろう。
その昔、軽いモテ期だったころ。彼女がいたのにも関わらず、飲み友達の女の子がその友達のエステティシャンの女の子を紹介してくれるというなんかマルチ商法みたいなモテのバブル期があった(まあそれが僕の一番輝いていた時期だった)。


で、もちろん恋人の事なんて内緒にして、その小悪魔っぽい(或いはちょっとヤンキーっぽい)エステティシャンの彼女と二人で飲みに行った僕。今は潰れてファミレスになってしまった南国リゾート風居酒屋へ。


表面上は和やかに会話を楽しむ二人きりの甘い時間。しかし水面下ではお互いを男女として意識しつつ相手の出かたを探りながらジャブの応酬。


その頃の僕は、若さゆえの<根拠のない自信>や<ただの勢い>がオーラとなって僕のまわりを漂っており。それがアートっぽさと妙なバランスでミックスし、合コンとか飲み会の時だけはなんとなくプラスに作用していた。


その日も、ほのかな酔いの中、僕の得意ワザである<実現性の少ない将来の夢トーク+ちょっと遠くをみる目線>が彼女のハートにクリティカルヒットし。そのワザが決まった後の彼女はただただウットリしながら相槌をうつだけ。僕のピンク色の闘気は完全に空間を掌握した。


そしてそろそろ終電も近づく頃。当然のようにさてこれからどうする?という話になる。優位性を保ったまま、用意してあった最終奥義を繰り出す。努めて冷静に。


「今日なんかすげえ楽しいから、俺はもっとゆっくり話したい。かな。」


「ふ〜ん。…でも、RACTさんの彼女は大丈夫なの?


!!ぬぅ!?予想だにしなかった返しをされ過呼吸ぎみになる。
「え!?え!?誰に聞いたの?アレ?どっかで彼女の事言ったっけ?なぜ?」ちょっとしたパニックに陥り早口でアレコレ口ばしる僕。そのとたん無邪気に笑い出す彼女。


「うっそ!カマ掛けたんだよ。ひっかかった。…でも残念。帰るね。」
そして僕の全て。自信や築きあげたキャラが音を立てて崩れ去る。


まあもともと全てが実体のない物であったわけだけど。
フィンランドの巨匠アキ・カウリスマキの代表作のひとつ。


ビジュアル的に普通以下のおっさんとおばさんが不景気で職を失う話という事前情報を聞いていたら、まずみる気は起こらない。ハリウッド的魅力を全く持たない映画。


でもなぜか暗くない。ほほえましい感じ。見終わって感動。


例えば、この作品の主演がジョニー・デップとキャメロン・ディアスだったらまったく魅力がなくなってしまうと思う。リアルの中にある滑稽さをほのぼのと魅せる。そんな映画。
人生の中で一番心を揺さぶられた芸術作品はなんだろうとまじめに考えると僕的に究極だったのは、やっぱり龍安寺の石庭


15個の石を一度に眺めることのできないように配置された庭。そしてわれただ足るを知るという禅問答。すごくトンチの効いた思想を空間に落とし込んだ芸術。そんな気の利いた文句なんてなくても十分に完成されている空間。そしてそんな中に自分が存在していると知った時ガツンとショックを受け心臓がバクバクした体験。


ここまで金をかけて、美しく、知性を刺激するアート作品を他にみた事がないということでもある。逆にいえば。


かつてこんな文化が日本に存在した事が、ただただ誇らしいと思う。
僕がショックを受けた映画ベスト10に絶対に入る。


モノクロ映像、8ミリ映像、アニメ、歪むエフェクト、心理的風景。スローモーション。をミックスした映像は、今みてもカッコいい。


タランティーノ脚本。オリバー・ストーン監督。俳優もジュリエット・ルイス。ウディ・ハレルソン。トミー・リー・ジョーンズ。ロバート・ダウニーjrなどキレキャラのオールスターが勢揃い。


1990年代前半、チャールズ・マンソンなどアメリカの殺人鬼をヒーローのように流行させたマスコミへの強烈な批判。この頃(現在もだけど)、連続殺人鬼を描いた映画、暴力的な映画がたくさんあったけど、この映画はやっぱり飛び抜けてやり過ぎ。でもしっかり観ると、この映画ほどちゃんと暴力を批判している作品はないとも思う。


人がなぜこういった映画に惹かれるのかという根本的なことを考える必要がある。それこそがこの監督が描くテーマだと僕は思う。
唐突で理不尽に降り掛かってくるのが『暴力』というものなのだろう。と読んでいて思わされた。そして中学の時にカツアゲされた時の記憶が甦り、へこむ。


全777ページ。1995年オウム真理教の起こしたの地下鉄サリン事件の被害者(関係者)62人のインタビューを小説家村上春樹が書きおこしたドキュメンタリー。62人全て平等に、歩んで来た人生、事件の記憶、その後の人生、オウムへの気持ちを語ってもらい淡々と描写。それはごく普通の人達が体験した、普通じゃ考えられない(世界的にも)シュールな事件。その日そこで一体なにが起こったのかを相当リアルに伝えている。


しかしこれはジャーナリズム的な側面から書かれている物ではなく、あくまでも文学的な側面から書かれているものだと思う。


もし、このインタビューがそれぞれの被害者の写真付きでコンテンポラリーアートの美術館の壁に淡々と飾られていたとしたら、僕は普通にアート作品として感動すると思うし、へこむ。
ゴッホの「ひまわり」に対峙した時、ゴッホのいろいろな意味でのギリギリの生涯(もしくはカーク・ダグラスのイメージ)が重なるからこそ、なんかこの絵スゴいって感じるんだと思う。


ウォーホルも同じで、キャンベルスープの版画をみると同時にあのウォーホルのポートレートが頭に浮かぶ。


もし、キャンベルスープの版画をうちのお母さんが「こんなん作ったんだけどどうかな?」なんて持ってきても、恥ずかしいからやめてくれって叱るか、スープの缶詰をモチーフにするとはさすが主婦だなあと妙な感心をするかぐらいだろう。


やっぱり作品を作った人間に人を惹きつける魅力がなければいけない。と思う。


僕の場合。アートに限らずだけど、良い作品に出会い「おっ」って思ったら。次はその作品の作者を調べ経歴を知る。その後別の作品をみた時に「やっぱりいいな」と思ったらファンになる。ということは、作品は入り口(もしくは触媒)に過ぎず、じゃあ何に惹かれるのかというとその作品を創った人に惹かれる。のではないだろうか。


てことを、名曲ポリリズムを聴きながら、パヒュームが売れた理由と重ねて考えたりした。バレンタインの夜に。
カレンダー
04 2024/05 06
S M T W T F S
1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 31
プロフィール
HN:
RACT
性別:
男性
職業:
アートディレクター(と呼ばれる職業の中での底辺)
趣味:
泥酔、酩酊、陶酔
マイクロアド
最新コメント
[11/13 NEX-5N]
[09/08 相互リンクのご依頼]
[07/22 リオサキ]
[07/09 hidej]
[05/30 さんぽ]
最新トラックバック
ブログ内検索
フリーエリア
フリーエリア
アクセス解析
Template by Crow's nest 忍者ブログ [PR]